はじめに
ポートフォワーディングにより、WANからサーバーにSSH接続できるようになりました。また、ドメインの取得も前回しましたので、今回の記事ではサーバーにApacheをいれ、Webサーバーとしての機能を導入しましょう。
Apache2の導入・設定
Apache2を以下の手順で導入しましょう。
- UbuntuPCにApache2をインストールします。
$ sudo apt install apache2
- セキュリティ確保を行うため、次のコマンドを入力します。
$ sudo nano /etc/apache2/conf-available/security.conf
- 設定ファイルが開くので、次の部分を変更します。変更前(上)変更後(下)
#変更前
ServerTokens OS
ServerSignature On
TraceEnable Off
#変更後
ServerTokens Prod
ServerSignature Off
TraceEnable Off
- Apache2を次のコマンドで起動しましょう。
$ sudo systemctl start apache2
- 開発用PCで「Edge」等のブラウザを立ち上げ、アドレスバーに以下の内容を入力してください。
http://no-ipで取得したドメイン名
- 次のページが表示されたら、設定完了です。
おまけ
Apache関連でよく使うコマンドを紹介します。
#Apacheの起動
$ sudo systemctl start apache2
#Apacheの起動
$sudo systemctl stop apache2
#Apacheの再起動
$ sudo systemctl restart apache2
#Apacheの読み直し
$ sudo systemctl reload apache2
#Apacheの自動起動有効化
$ sudo systemctl enable apache2
#Apacheの自動起動無効化
$ sudo systemctl disable apache2
おわりに
ここまでの作業でWEBサーバー自体の構築は一旦完了です。しかし、これだけでは、1つのサーバーで1つのドメインしか 管理できなかったり、HTTPSを用いた暗号化通信ができなかったりと色々不便で、全く実用性がありません。そこで、次回から はより実用的な環境構築を行います。